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情報:無くならない違法解体に千代田区が全棟調査
情報【無くならない違法解体に千代田区が全棟アスベスト調査】
千代田区が今年(2007年)の4月から、全ての建物に対して独自の
石綿含有調査を行う方針を決めました。
これは千代田区において無届け違法解体が横行しているのが理由です。
千代田区によれば、建てられた時期や構造からアスベストの使用が強く疑われる建物の解体において、業者が正直に「アスベストが使用されている」と申告してくるのは2割程度しかないのが実態なのだそうです。
2005年度では区役所が怪しいと目を付けた建物34件中、業者側からの申告はたった6件だけだったそうなんです。
なぜでしょうか?
その理由は簡単です。
アスベストの除去工事には多額な費用がかかるからです。
これはとても恐ろしいことです。
つまり、アスベスト除去工事費をケチった「違法解体」のために、アスベストをまき散らし、周辺住民や作業員の健康へ多大な影響をおよぼしている、ということですから。
しかもその建物のオーナーは、間違いなくそのアスベスト飛散からの影響を受けません。
こんなことがあっていいはずがありません!
このため千代田区では、80?以上の建物の解体現場では役所の職員が現場でアスベストの有無をチェックすることにしたのです。
これは全国でも例がない初めての試み。
違法解体がこれほど多いというのも驚きですが、悪質業者に対しては、刑事告発も辞さない構えとのことで千代田区の気合にも恐れ入ります。
老築化したビルの解体が最も多い区である千代田区が先頭を切って始めたこの制度が、どこまで他の自治体に影響を与えるか、目が離せませんね。
本当は東京都がもっと厳しい取締りを各役所に指導すればよいと思うのですが…
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