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新規格JIS A 1481 アスベストの調査 検査 分析

※【追記】平成20年6月20日の改正についてはこちらをご覧ください。

日本工業規格=JISによる『建材製品中のアスベスト含有率測定方法』が平成18年3月25日に制定されました。これによってアスベストの測定方法があらたに規定されたことになります。

新規格JIS A 1481 による測定方法の原理をひとことでいうと・・・

この規格で規定する建材製品中のアスベスト含有率の測定は、顕微鏡による定性分析法及びX線回折による定性分析法によって、アスベストの有無を確認した後、アスベストありと判断された試料について、X線回折分析法によって、アスベストの定量分析を行う方法。・・・となります。

わかりにくいのでもう少しかみ砕いて説明してみます。

 

◆◆ 第一段階 ◆◆

まず、以下の2とおりの方法でアスベストが含まれているのか、いないのかを判定します。
これを定性分析といいます。

a) 顕微鏡定性分析
(「位相差顕微鏡による分散染色法」※1、または「偏光顕微鏡による消光角法」※2)
 
顕微鏡定性分析
 
 

b) X線回折定性分析※3
この段階でアスベストが検出されなければ「アスベスト含有せず」と判定され、分析は終了しますが、含有が認められると次の第二段階に進みます。
 
X線回折定性分析※3
 
 

※1:位相差顕微鏡による分散染色法 … 試料を特殊な液に浸して染色し、その屈折率による色の変化を位相差顕微鏡で見て、アスベストの有無を識別する方法。一般的に顕微鏡定性分析ではこの方法がとられることが多い。

※2:偏光顕微鏡による消光角法 … 試料の形状、および結晶性をもつ試料において特有の消光角があり、それによってアスベストの有無を識別する方法。

※3:X線回折分析法 … アスベストはX線を照射するとその種類に応じて特有の回折角度がある。このことを利用して試料中のアスベストの有無を識別する方法。

 

◆◆ 第二段階 ◆◆

第一段階でアスベスト含有が認められたら、次はアスベストがどれだけ含まれているか(含有率)を算出します。これを定量分析といいます。

c) X線回折定量分析
試料をJIS K 8264 に規定するぎ酸で処理して、二次分析試料を作製します。
そしてX線回折強度というものがアスベストの量に依存することを利用して、試料のアスベストの量を計測します。

…とまあ、ざっとこんな具合です。 えっ?どこが噛み砕いた説明なんだって?
す、すみません。
力量不足で申しわけありません、もっと詳しくお知りになりた方は、JIS A 1481規格を直接こちらからダウンロードできるようにしましたのでお読みください。

・日本工業規格 JIS A1481
「建材製品中のアスベスト含有率測定方法」

⇒JIS A1481規格(PDFファイル、884KB)

※なお、このPDFファイルはJISにより保護されているので、閲覧のみが可能、印刷等はできませんのでご了承ください。

【補足】アスベストの分析対象は6種類

2008年2月6日付けで分析対象のアスベストがトレモライト、アクチノライト、アンソフィライトを含む6種に義務化されました。
詳しくはこちらをご覧下さい。

⇒アスベスト6種類の厚生労働省からの通達がありました。