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石綿則改正で船舶もアスベスト対象に

アスベスト(石綿)関係の法令が、また今年もちょこちょこと改正され、平成21年4月1日より施行されました。
主な内容を個人的なコメントを付けてご紹介しますね。

1 労働安全衛生法施行令
(1)製造等の全面禁止 … もともとほぼ全面禁止。例外製品の代替化で完全禁止ってことでしょう。
(2)石綿の健康診断する職業の拡大 … 分析屋さんや研究者も対象に。今までしてなかったの?

2 労働安全衛生規則
「石綿に関する健康管理手帳」の交付対象が直接業務者だけじゃなくて、同じ作業場で石綿を取り扱わない作業をしていた人(周辺作業者)も対象になった。

3 石綿障害予防規則
(1)事前調査の結果の掲示 … 事前に行ったアスベストの調査の概要を、除去作業をする際の掲示板に張っとけということですね。

(2)保温材などの除去作業(レベル2)で切断を伴う場合は「隔離」措置が義務化 … 保温材ってむちゃくちゃ含有率高いですからね、切るときは当然「隔離措置」をしなくちゃ周囲への飛散は免れられなかったわけで、今まで義務化でなかったのが不思議。

(3)負圧除じん装置の設置等 … 別に改正というほどでもない。今まで局所換気という表現だったのが実質に基づいた感じ。前室つまりクリーンルームも義務化に。

(4)隔離措置の解除をする時は粉じんの処理等を行った後で … って現場じゃ当たり前のことだけど、あらためて明文化。

(5)電動ファン付き呼吸用保護具等の使用の義務化 … 現場じゃ結構ファン無しが多いですからね、でもマスク内を負圧するのは実際安全ですからね、興研さんが喜びそう。

(6)作業の記録を作成する労働者の範囲 … が分析屋さんや研究者さんたちも含まれるようになった。
…そしてこれが今日のトッピック

船

7)船舶の解体等の作業に係る措置 … 鋼製の船舶の解体等の作業について、建築物等の解体等の業務に準じた措置を行わなければならなくなりました!(平成21年7月1日から施行)

今まで、船も陸に準じた対応が望ましい、程度だったのがとうとう石綿則に明文化。
ちゃんとやらなきゃ陸で罰せられることに。
海の上だってアスベストが危険なのは変わりませんからね。
ただし、作業の届出が不要とは何ということでしょう!?
ザル以外の何ものでもない!
やはり海と陸とでは法的な壁があるようですね。

船の上での取り扱いに関しては今まで以下のものが唯一でした。
船舶における適正なアスベストの取扱いに関するマニュアル
(2006年10月 (財)日本船舶技術研究協会)

これって非常に分かりにくいところにあるので
うちでPDFをダウンロードしておけるようにしておきます。(1048KB)